スイセン
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水仙:テターテート。(17.02.24)
乃南アサ「最後の花束」を読んだ。11の短篇集だが、中でも冒頭の「くらわんか」が良かった。
大阪に転勤した男を追っかけて来た女の物語だが。
文中に出て来る「京阪電車」だが、京阪電鉄の事だ。大阪~京都だが、「おけいはん」と言い親しまれていると。其れは知らなかった。
私は中1で中国、大連から引揚と成ったが、母と姉と私は、京都の親戚に1年ばかり居候させて貰った。
兎に角皆働かねばで、母は府庁、姉は進駐軍の食堂ウエイトレス。そして私は鉄工所の雑役となる。
雑役と言っても、工場の中の事は遣らず、暇な身分だった。自転車に乗れるようになり、郊外の鉄工所から市内の事務所に書類を持って行ったり程度だった。
大阪の得意先?だったかに行かされた事が有り、其れが京阪電鉄を利用した最初で最後だった。
何でも、川でエレベーターから降り、下を歩き又登った。あれは淀川だろうか。今はあんなのは無いと思うが。相手の会社の記憶は丸で無い。
京都は「どすえ」とおっとりだが、大阪は「ドッセー」と同じ関西でも違うなと言う印象を持った。
(追記)今調べてみたら、安治川トンネルらしいと判った。安治川の底を通るもので、珍しいとあるので此れだろう。健在と! 1944年、日本初の河底トンネルと。
淀川支流だが、元此れが本流と。嗚呼ややこしどす。
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