行旅死亡人
いわゆる行倒れの事を、公式にはこう言うらしいのだが、役所言葉にしては何とも物悲しい響きを醸す事か。家の中で亡くなっても、身元不明の死亡者は此の呼称になると。
2020年尼崎市の或るアパートの玄関辺りで倒れ、蜘蛛膜下出血で亡くなっていた田中千津子さん(70)が警察に発見された。
3400万円も持っていた。此の儘だと国庫に入って仕舞うので、家裁選任の遺産管理弁護士が、親族を探して欲しいと共同通信に持ち込み、記者の捜索となる。
住民票、保険証、電話メモ等が無く、年金手帳は有った。尼崎市内工場で右手指を切断、労災給付が出たが、後給付を断り、住民票も削除。
遺品の中に韓国の千ウオン札1枚、ペンダントの内側に数字が羅列したものもあった。御主人の田中さんも行方不明で、北朝鮮の工作員関係かと思われるが、詳細は判らないらしい。
私も昔ラジオ気狂の頃、短波で北朝鮮の日本向け放送が終わると、数字らしいのを読み上げるのを聞き、それがスパイへの暗号だった事を知る。
遺品に印鑑があり、沖宗とある。全国に100人位と言う珍しい姓だそう。記者が探した末、広島に多い事が判り、其方へ向かう。
そして、元広島市議の沖宗正明さん(70)に辿り着き、母照子さん(故人)の妹で4人姉妹の次女と判る。
警察のDNA鑑定で本人と判り、遺骨は菩提寺に、遺産の相続人も確定と。色々謎に包まれた方で詳細不明だが、それなりの幸せだったと信じたい。
| 固定リンク
鳥類標識調査に疑問



コメント