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2019年3月 7日 (木)

我が家のヒミツ

Book奥田英朗著「我が家のヒミツ (集英社文庫)

「家日和」「我が家の問題」と読んで来て、この「我が家のヒミツ」で短編集3部作。各6短編から成り、夫々最後の1編は続物になっている。

「家日和」の”ここが青山”の青山は私のハンドルネームでもあり(これは山の記録ホームページ”青山白雲”から採る。もう一つ”かりさか”は雁坂峠から採った)。”青山白雲”とは、”青山元と動かず、白雲自ずから去来す”からだそう。

ここでは”人間(じんかん)到るところ青山あり”から来ており、世の中何処にでも骨を埋める場所があり、大望の為には郷里を出て大いに活動すべきの意だそうだ。

どの短編も良いが、「我が家のヒミツ」の”手紙に乗せて”が丁度私の立場を書いたもので、涙しながら読んだ。

主人公の父が伴侶を失い、すっかりしょげて食欲も無くなり、それを聞いた上司が心配してくれる。その上司も少し前、妻を亡くしておかしくなり、鬱病で精神科に罹ったそうで、御陰で回復、この人との手紙のやりとりで良い方向に向かうというもの。

私も予想しなかった時に家内をあれよと言う間に亡くし、その喪失感は未だに深く、これを癒して呉れる人が見当たらないのが現状だ。

この短編では、人は近しい人を失った者と、そうでない人に別けられるというのを納得せざるを得ない。 どの短編も面白く良く出来ており★5.

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