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2015年3月19日 (木)

八紘一宇

Kokkaigijido_5_216日、参議院で自民党の三原じゅん子氏が、日本のあるべき姿として「八紘一宇」の言葉を挙げたそうだ。

辞書を引くと、八紘は天下、八紘一宇は世界を一つの家とするとある。何も知らずにこの語句を出したとすれば、世界が一つになるのは理想であり、何の問題もないが、最近の世の右傾化を考えると、素直には受け取れない。辞書は続けて、先の大戦中日本が、侵略を正当化する標語として使われたとある。

「大東亜共栄圏」なるものを目指し、東南アジアに向かった日本は負けたが、多くの国は植民地から解放され独立、その点は日本に感謝しているといわれる。しかしそれは結果論であり侵略の正当化にはならない。

あの頃私は幼く何も判っていなかったが「八紘一宇」は元より「鬼畜米英撃滅」「欲しがりません勝つまでは」「滅私奉公」等々のスローガンがラジオ、新聞で繰り返され、デパートから「撃ちてし止まむ」の大垂れ幕が下がっていたのを覚えている。

今振り返れば、あの異様な雰囲気、今の人には判るまい。こう書いている自分も「一億一心」国家総動員の渦中とて、何の疑いも持たなかったのだから。

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