阿川弘之自選紀行集
14日、北陸新幹線が金沢まで開通、引換えのように札幌迄の寝台特急北斗星が廃止され、最後を見んものと3千人もの鉄道ファンが上野駅に詰掛けたとか。
私は鉄道ファンでは無いし、山以外特に旅行好きでも無かった。暇の出来た今は体力的に無理となり残念だ。代わりに峠、街道など紀行本を集め、順次読もうかと思っている。
内田百閒の阿呆列車物は国内だが、阿川弘之の南蛮阿呆列車から読みだしたのだが、中々の鉄道ファンで面白く読める。宮脇俊三のも大分集めた。
この自選紀行集は船と鉄道で「北斗一号試乗記」は正しく今回廃止されたものであり、阿川さんの感慨如何許りであろうか。新幹線に地元も旅行者も熱い眼差しだが、寝台車を次々廃止するスピ-ド優先の風潮は阿川さん好みではないだろう。
大連生まれの私が興味深かったのは「なつかしの大連航路」だ。遠藤周作と行っている。遠藤さんと阿川さんの姉の家が私の家の近くだったとは・・・。未だ文革が終わった辺りらしく、高層ビル乱立の前だが、みすぼらしい街の有様に2人とも幻滅したようだ。(坂の向こう辺りがその隣町)
しかし今行ったらもっとガッカリだろう。同じ町内だったらしい清岡卓行は「アカシヤの大連」でそれを予想したかのようなことを書いている。私の家もマンションになったようだ。(参照) ★★★★★
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