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2009年10月 6日 (火)

白旗の少女

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9/30テレビ東京で「白旗の少女」を見た。沖縄戦でアメリカ軍カメラマンにより撮られた、白旗を掲げて投降した当時7歳の比嘉富子さんの物語だ。

アメリカ兵、日本兵、現地民合計20万人以上が戦死したあの中で、生き抜いた有様の克明な描写は、胸に迫る作品であった。

身内と2回にわたりはぐれ山野をさまよい、僅かな木の実などで生き延び、最後は洞窟内の老夫婦に助けられ、1人で白旗を持って出て行くのだが、老夫婦を演じた菅原文太、倍賞千恵子は無論ベテランだ。

洞窟の中とて微かな外からの光の中、殆ど動かず判然としない菅原の、声だけといっていい演技は素晴らしく感動した。主演の少女八木優希も熱演で、又見たい作品だった。

国民総力戦だったあの頃、私は比嘉さんより5つ程上だったが、あの戦争で敵味方多くの犠牲者が出た中、父はシベリヤ抑留から無事帰り、兄は入営で出征直前終戦となり、無一物であれ引揚げて来られた祖父母、母、姉と私達は幸運としか言いようが無い。

彼我の膨大な犠牲者の上に成り立った現在の日本を想うと、死者への鎮魂の心を忘れてはならない。忘れ去られつつある当時の日本を思い出させる作品の一つだと思った。★★★★★

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