味の変遷
最近どうも美味いカレーライスにありつけない。料理店は知らないがカレーの素を買って来ても、いつの間にか味が変わってしまった。昔の黄色なのが何処を探しても無く、濃茶色のものばかりになっていた。味がどうも好きでない。世間の好みが変わったのだろうか。
好みが変わったといえばサツマイモだろう。戦後"太白"という水気の多いのが大好きだった。1965年ごろから収穫量の多い他の品種に取って代わられたそうで姿を消した。今の喉につっかえるポクポクしたのも美味しいのだが、あの味と食感が大好きだった。最近復活の兆しはあるらしい。
正月だけ出てくるクワイ。栗のようにポクポクして好きだが、例によって中国からの輸入が殆どで国内は僅か。クワイを食べるのは日本と中国だけだそうだ。一年とはいわないが正月以外でも食べられると良い。
マグロの刺身だが、トロが美味いのだが高い。皆料理屋や旅館へ先に行ってしまうのだろうか。筋っぽい中トロ以外滅多に店頭に並ばない。そこで酒の肴はもっぱら湯豆腐などに切り替えた。
戦中戦後を経た身とて、各地に美味いものを食べ歩くグルメ嗜好は全然無いが、日常のもので好物が食べられると良いのだが。
(02.01追記)「オリエンタル即席カレー」というのを見付けて来て食べたら正しくこれが昔の味だった。そういえばCMの歌を思い出した。
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コメント
同感ですね。
ウチのカレーは子供が小さかった頃、「リンゴとハチミツ」(西城秀樹さんね)というキャッチフレーズに釣られて買って以来、いまだに延々と続いているんですが、その味は微妙に変化したように感じます。
また全国ブランドのカップラーメンやスナックなども地方によって味付けが違うというし、われわれの舌は結構コントロールされてしまっているのかも。
情けなや……
しかし、クワイの微妙な味わいが感じられるというのは素敵。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2009年1月12日 (月) 12:57
ピーチャンさん。
昨日もカレーでしたが、ビーフはカレー用で美味いのですが、肝心のルーがいけません。
前だと必ずお代わりし、翌日の残りまで楽しみにしてたのですが。
投稿: せいざん | 2009年1月12日 (月) 14:17