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2008年5月10日 (土)

割箸

Waribashi 割箸は現在年間230億膳使われ、国民1人あたり200膳にもなるそうだ。割箸は自然保護の人々より熱帯林を破壊しているといわれたが、これは誤りで熱帯の樹は組織が弱くすぐ折れるため使われず、カバ、エゾマツ、シラカバなどの北方材が使われている。

この様なわけで国内割箸製造は殆ど北海道で行われた。それも木材加工時に捨てられる廃材や、間伐材が当てられていた。間伐材は植林の際乾燥による枯死を防ぐため密植したのを成長すると今度は生育のためには間引く必要があり伐られたものだ。要するに自然破壊ではなく資源の有効利用だった。

Tabemonoya ところがファーストフードなどの飲食店、弁当屋が1980年代に大幅に増え大量で安価な割箸が必要となり、大手商社が海外での製造に力をいれたのだが、最終的に一番安価な中国からの輸入が独占となり、現在90%が中国産となり、このため国内割箸産業は壊滅的打撃をこうむった。

その中国だが安く上げるためにはすべての樹を一斉に伐る皆伐方式であり、伐った後には樹を植えるようにとの指示が守られず、農地に転用されたりして次の樹が育っていない。またこれが原因で洪水が起こるようになった。

Kim_ilsung_2 北朝鮮が金日成の時代に農業のために山の樹を伐るように奨励し、その結果いまだに洪水に悩まされている。私は大連で生まれたが、敗戦後すぐ中国人が近くの山の樹を手当たりしだい伐って持ち帰って後に雨が降ったら、それまで見た事も無い土砂の濁流が道路を激しく流れたのを覚えている。

森林は緑のダムと言われる様に雨水を保持して徐々に放出するので急激に増水せず、降らない乾燥時にも絶えず少しは流れているのが正常だ。割箸だけが原因ではないだろうが貴重な森林が失われているのは事実だろう。

Tyuugoku 日本の割箸需要のため中国では割箸が一大産業として出来上がり、今更これを潰すことも出来ない存在となってしまった。打撃を受けた日本の割箸製造の方々からすれば、心中穏やかならぬものがあるだろうが。

そこでまた間伐材の使用が見直されるべきで、現在間伐材の半分は利用されずに林内で朽ち果てているとのことだ。これを利用すればいいわけだが、安い中国産に対して2倍以上というコストの問題がある。

Fusten_water 自然破壊の他に割箸では薬剤公害の問題も生じている。日本人が白い割箸を好むので、漂白剤を使っている。また竹は5年くらいで使用出来るので、竹箸も現在20~30%中国から入っているが、カビ易いため防カビ剤を使っている点が問題だ。

基準が無いから検査しないと言っていた厚生労働省も事実を認め規制強化に乗り出したが、実態はまだ甘いものらしい。検出量は人体に影響なしと言っているが、各種食器、食材の毒性のものが一個の人体の中で合計されることが問題だと思う。

Tree この様にたかが割箸であるが、森林の破壊から日中の生産者の生活、薬品公害など多くの深刻で複雑な問題を抱えている。

私は環境破壊と聞いてスーパーのレジで「お箸はお付けしますか」と聞かれ「要らない」と言っていたが、間伐材利用と聞いて「要る」となった。しかし現状を知った今また「要らない」と言わなければならない。差し当たって我が家にある割箸をどうしよう。

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