(山路回想26)杉チップ型バイオトイレ
山小屋のトイレについてはあまり思い出せないが、3箇所だけ強烈に記憶に残っている所がある。
1980.08.13南アルプス、甲斐駒ヶ岳から早川尾根に向かい、早川尾根小屋で一泊した時のこと。小屋は南へ傾いており頭を北にして寝た。(その後改築されたらしいが)
翌日の朝トイレに行って驚いた。青空の下に囲っただけで、溜めの上に板が渡してあり、下ではハエとウジが一杯で、昔我が家の溜め式トイレでも経験したことも無い凄さに辟易、出るものも出ずほうほうの体で引き返した。同宿の婦人に「出来なかったでしょ」と言われた。
1987.08.13同じく南アルプス、白峰三山縦走で、間の岳と農鳥岳の中間にある農鳥小屋に泊まった。ここのトイレから発する強烈なアンモニア臭には参る。二日前皇太子が泊まった筈だ。事前に道や施設が整備されるそうだが、トイレはどうしたのだろう。ヘリで臨時に運んだと何かで見た気がする。大門沢からの降路は地元の方が整備され歩き良かったが。
1979.08.18富士山頂に登った時も、頂上のトイレが余りに酷く、とても出来なくて五合目に下りる迄我慢した。現在富士山の各小屋のトイレは、バイオトイレに改められすっかり面目一新したそうだ。(07.02.10参照)
静岡県三島市のNPO"グラウンドワーク三島"がこの活動に携わった。日本で一番沢山の登山者を迎える各山小屋では、シーズン中に溜めたのをそのまま放流、その跡は"白い川"といわれたが現在42箇所全てバイオトイレとなった。
杉チップ型バイオトイレは、杉チップにいる微生物の働きを活発化させて屎尿を分解、後には水と窒素ガスだけ残り、水は洗浄用に再利用され、何も出さず匂いもないという。
アメリカのマウントレーニア国立公園に設置の他、韓国の観光客の多い江華島に最近設置が決った。カンボジアのアンコールワットにも進出する計画だ。
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