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2007年6月18日 (月)

チベット旅行記抄

Book_3 河口慧海著 チベット旅行記抄

いざ行かんヒマラヤの雪ふみわけて法(ノリ)の道とく国のボーダ(チベット)に

1899年、仏教の原典を求め鎖国のチベットに単身潜入した、黄檗宗の禅僧の記録。

関所を避けるため大きく迂回するコースを選ぶが、それは雪と岩のヒマラヤを越え困難を極め、よく死ななかったという事態が次々に現れる。

でも最悪の時に幾度も座禅を組み観想して決定してゆくのはいかにもお坊さんらしい。僧侶であるため宿泊やお布施等、一般人より容易だった面もある。

あまりにも有り得ない様々な場面が多いので、行った事は認めても内容を疑問視されたが、死者の鳥葬等後の人により確かめられ、ようやく評価されるようになる。

日本人であることがバレそうになり、係った人々に累が及ぶのを恐れ、私を突き出してくれと頼むが、そんな事は出来ないと言われ已む無く脱出。

しかしその人々が捕らえられ、色々運動するが結局説得され帰国。この辺の事情は一寸首をかしげるが、兎に角仏典持ち帰りを優先させたのだろう。

慧海の単なる冒険ではない、仏教信者としてのひたむきな様には心を打たれる。

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