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2007年3月27日 (火)

(大連の思い出10)黄砂とお花見

Sakura 春になるとゴビの砂漠から、偏西風に乗って 黄砂がやって来る。蒙古風と言って昼間でも薄暗くなり、どんなにぴったりと扉や窓を閉めても、隙間から砂が入って来る。それ程の細かいものだ。(直径10μm以下)綺麗好きな母は「いい加減にしたら」と皆が言うのだが、一日中雑巾掛けでくたくたになっていた。今はもっとひどくなっているようだ。

日本は四季の変化に富んでいるとよく言われるが、確かに植物相は豊かで、四季の移り変わりは素晴らしい。ただ変化のめりはりは、向こうの方が良かったような気がする。

こちらは冬でも緑があるが、向こうは殆ど落葉樹なので、春の芽出しの頃は新鮮でとても劇的だ。雨もしとしと降ったり止んだり、降るのか降らないのかという状態ではなく、降り出すと1~2時間土砂降り、そしてからっと見る間に晴れ上がる。大陸性気候と言うのだろう。

春秋が各1ヶ月、夏4ヶ月、冬6ヶ月位か。良い季節の春と秋が短くあっという間だ。冬の寒さに負けず夏はジリジリと暑く、日中帽子は必需品だ。でもこちらみたいに蒸さないから、日影に入ればヒンヤリと涼しい。

弥生が池公園は桜が一杯あり、花の時期は人で賑わう。満鉄社員が大勢で幔幕を張り、社歌等を歌っているのが良く聞こえて来た。父はずっと奥地に出張なので我が家は関係なかった。

我が家は市営住宅だが、2軒合わせの建て方で、公園入り口の傍にある。公園に満足なトイレが無かった(と思う)せいか、シーズン中は必ず大勢借りに見える。それが私の家ばかりで、隣には行かない。入り易い家だったのだろうか。公園は"大連植物園"になったらしい。

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